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温野菜の主張 「彼は自発的に喜んで働いていた。」

 ブラックバイトユニオンは、しゃぶしゃぶ温野菜運営会社と第2回団体交渉を行いましたので、その経過を報告させていただきます。運営会社のDWEJAPAN株式会社からは、前回と同じく、代表と代理人弁護士2名にお越しいただきました(※温野菜本部レインズインターナショナルからの出席はありませんでした)。

■会社側は「自発的に喜んで働いていた」と主張
 温野菜運営会社は、前回団体交渉時に主張していた「彼は店には来ていたが働いていなかった」という主張を一部修正し、今回の交渉では「働いていた」こと自体については認めました。
 しかし、「(被害に遭った学生アルバイトのAさんは)自発的に喜んで働いていた」のであって、「強制的に働かされていたのではない」という主張を新たに行いました。運営会社は、「自発的に喜んで働いていた」という主張について、以下の3つの根拠を挙げていました。

 ①Aさんは、大学で居場所がなかったからお店に来ていただけ
 ②お店で働くのが嫌だったとしたら、辞めていたはず
 ③能力の低いAさんに対し、店長が仕事を頼むはずがない

 彼は本当に「自発的に喜んで働いていた」のでしょうか? 以下、この三点について見ていきます。

■20万円分の自腹購入をしてまでも、働きたかった?
 温野菜運営会社は、大学がうまくいってない、大学に居場所がないといった理由から、Aさんはお店に「喜んで自発的に来ていた」「彼は働きたかった」のだと主張しました。
 しかし、ちょうどこの頃、Aさんは20万円分の自腹購入をさせられていました。そのうえ、数千万円の損害賠償を示唆されて怯えながら出勤していました。実際、Aさんは退職を二度も申し出ているにもかかわらず、店長に恫喝されて辞められなかったという経緯があります。
 昨年度までは大学に普通に毎日通うことができていたにもかかわらず、今年度に入ってから授業に行けずに単位が取れなかったことは、4月12日~8月11日までの4ヶ月連続勤務(1日当たり約12時間の労働)という過酷なアルバイト勤務と、全く関係ないとでも言うのでしょうか?

■辞められないというのが理解できない?
 温野菜運営会社は、お店で働くのが嫌だったのなら、辞めていたはずだとして、Aさんは自発的にお店に来ていたと主張しました。温野菜の運営会社は、「辞められないというのが理解できない、インターネットを調べれば(辞められるということが)すぐに分かる」とも述べました。
 ユニオン側から「借金を負わせられるのではないかという恐怖があった」と説明すると、温野菜運営会社は、「念書が書かれていないのに、なぜ借金を負うと思うのか」とさらに反論してきました。
 しかし、店長はAさんに対し、何度も損害賠償請求を示唆していたのです。実際、店長は、弁護士に相談して彼を訴える準備をしているとまで、Aさんに話していました。Aさんにとって、損害賠償請求の恐怖はリアリティのあるものだったと考えられます。

■能力の低い人に仕事は頼まない?
 温野菜運営会社は、開店前の仕込み作業に、店長からAさんに来いと指示をしたことはなく、Aさんが「自分のミスを挽回したくて自発的に来ていただけだ」とも主張しました。その根拠として、Aさんの能力は低いので、店長がAさんに対して強制的に仕事をさせることは考えにくいという見解を述べました。
 しかし、店長はAさんと何度もLINE上で、翌日何時に出勤するかというやり取りや、開店前の時間に具体的な業務指示をしています。Aさんは、ほぼ毎日仕込み作業のためにお店の鍵を開ける役割を担っていましたが、これについては、店長自身も「助かっている」と述べています。
 そもそも仕込み作業を店長がAさんに対して指示してないとすれば、なぜ店舗の鍵をAさんに預けていたのでしょうか。Aさんに開店前に仕込み作業を任せていないのであれば、鍵を預ける必要もないと思われます。また、会社が主張するほどAさんの能力が低いのだとすれば、お店の鍵を預けるという判断もしなかったはずです。

■「会社のせいだと言うのは甘えだ」
 運営会社は、Aさんがアルバイトのために授業に行けず、テストにも出られずに全ての単位を落としてしまったことについても、「すべて会社の責任だとするのは甘えだ。」と言い放ちました。
 本当に甘えなのでしょうか?Aさんは、4ヶ月連続勤務の中でも、必死に大学のテストを受けようとしていました。Aさんは、テストには出なければと思いながらも、仕込み作業(7月は昼の11時頃開始)を休むことができなかったため、翌日にテストがある日は、閉店作業終了後の深夜26時頃から、そのまま翌日のための仕込み作業をしていたのです。それが終わるのは、早くて朝5時、遅いと朝9時にもなりました。そこまでしてテストを受けようと努力したのだけれども、あまりの疲れで結局、翌日はテストを受けられなかったというのが事実なのです。

■今後について
 ユニオンは、温野菜運営会社に対し、Aさんは「喜んで自発的に働いていた」のではなく、店長から指示を受けて働いていたという事実を受け入れるよう求めていきます。 一方、温野菜本部のレインズインターナショナルに対しては、運営会社への指導の徹底を求めるとともに、アルバイト学生Aさんの迅速な被害の回復とブラックバイト被害の再発防止のために、話し合いに応じるよう要望していきます。団体交渉の申し入れから1ヶ月以上が経過しているにもかかわらず、相変わらず「喜んで自主的に働いていた」「彼は働きたかったのだ」などと放言している現状は、フランチャイズ本部としても看過できないはずです。Aさんの被害の回復のために、誠実に団体交渉に応じるよう、引き続き両社に対して要請していきます。

■関連サイト
パワハラ発言などの動画はこちらから:https://www.youtube.com/watch?v=500znEiosrQ
被害の詳細についてはこちらから:http://blackbeitunion.blog.fc2.com/blog-entry-32.html

■連絡先
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4−17−15 ローゼンハイム下北沢201号
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@kobetsu-union.com

■ボランティア募集 
 ブラックバイトユニオンでは、職場での労働条件の改善のため、ともにブラックバイトの改善に取り組んでくれる学生ボランティアを募集します。ボランティアとして、団体交渉や労働基準監督署への申告のサポートをすることができます。詳しくは、こちらをご参照ください。

Tag:しゃぶしゃぶ温野菜  comment:1 

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# 2015.10.15 Thu19:29
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