Cの声明に対する反論と店長らの暴行音声公開

2016年6月21日
株式会社C
代表取締役社長 B様
ブラックバイトユニオン
共同代表 渡辺寛人
事務局長 坂倉昇平
TEL:03—6804—7245
FAX:03-6804-7247
貴社の声明に対する反論

前略
 貴社は6月17日付で「一部報道につきまして」と題した声明(以下、「17日付声明」)を出されました。貴社のフランチャイジー・A株式会社(以下、A社)が運営する「D」におけるブラックバイトの被害学生(当組合の組合員)の被害に対し、貴社が「早期解決に向けて誠心誠意対応する」旨を表明されたことは歓迎します。
 しかしながら、17日付声明における貴社の主張には、重大な疑問があります。ここでは二点のみ指摘します。貴社は、(1)第三者機関の調査報告に「傷害行為」に関する報告がなかった主な理由として、被害学生や当組合からの協力が得られなかったことを挙げ、(2)本事件について「行政機関のもとで解決に向かっていると認識」していたとしています。

■貴社は当組合の調査に対する「協力」を拒んだ
 (1)については、事実に反します。当組合は調査に対して協力を表明してきました。協力を拒み、被害学生や当組合を無視して一方的に調査を強行したのは貴社です。当組合は、被害実態を明らかにするため、貴社に話し合いの場を求めてきました(貴社に話し合いを求める約29,637筆のインターネット署名も提出しました)が、貴社は拒否し続けてきました。
 昨年10月には、第三者機関に対し、被害学生の心的負担軽減や調査方法の確認のために、貴社と一度、直接面会したうえで調査に協力したいと伝えています。第三者機関からは「面会が可能かどうか聞いてみます」と回答がありました。しかし、貴社からの回答は、「貴ユニオンに対して直接説明すべき実質的な必要性が存在しないことは明らか」「直接説明してもらいたいとの要望は…(略)…貴ユニオンが●氏(引用者注:被害学生の名前)の代理人ないし保護者として十分に機能していないことを自認するものと解される」「百歩譲って善解し…(略)…第三者からのヒアリングには耐えられない状態にあったと主張するものとすれば、かかる精神状態にあるとの微妙な判断を、いかなる医学的所見に基づきなされていたのかにつき疑問を生じる」などと主張し、被害学生や当組合からの要望を誠実に考慮することのないまま、調査を強行・公表してしまいました。調査の「協力」を拒んだのが貴社であり、「傷害行為」について一切言及がないという杜撰な調査に対する責任が、貴社にあることは明白です。

■貴社は「話し合いが円滑に進んでいない」と主張していた
 (2)の「解決に向かっていると認識」していたとの記述についても、事実を踏まえたものとは思えません。当組合が貴社に傷害行為に関する音声、制服や傷口の写真などの証拠をお送りしたのは今年1月です。それから実に5ヶ月も経過しています。
 また、A社はその後も一貫して団体交渉を拒否しており、当組合は貴社の代理人弁護士を通し、A社との団体交渉が進まないままでは労働委員会における和解の交渉には応じられないことを繰り返し説明し、貴社からA社に対する指導を求めてきました。貴社があたかも今回の提訴・告訴状提出によってはじめて、「解決」に向かっていないことを知ったかのような記述は、事実に反します。
 それどころか貴社は3月に「A社と貴ユニオンとの間の話し合いが円滑に進んでいない様子も看取されるところです」との書面を当組合に送っています。それなのに今回の報道を受けて「解決に向かっていると認識しておりました」と明らかに矛盾した記述をしています。

■HP上の声明だけで、当組合には連絡なし
 さらに大変遺憾なことに、貴社は17日の提訴・告訴状提出後、当組合にご連絡をくださっていません。貴社は同日の当組合からの申し入れに対して、担当者からご連絡をくださると回答していました。しかし、対外的には同日中にホームページ上で声明を出しながら、それから4日が経過してもなお、当組合には連絡がないままです。当組合は貴社に対し、再度本件の解決に向けた話し合いの場を設置するよう申し入れます。17日の申入れ事項も含め、ご回答は6月24日までに書面で行ってください。よろしくお願いいたします。
草々

 本日、今回問題となっている「D」運営会社Aのフランチャイズ本部Cに対して、上記の反論を送付しました。
 また、「D」運営会社での問題を受けて先週会見を行いましたが、そこで公表させていただいた、当時の暴力行為の証拠音声を本日youtubeに公開いたしました。
(提訴に関しては、前回記事をご覧ください。)

ブラックバイトユニオンはこの事件の解決のために、全力を尽くします。今後もご注目いただければ幸いです。

■ブラックバイトユニオンのボランティアを募集しています!
ブラックバイトユニオンでは、職場での労働条件の改善のため、ともにブラックバイトの改善に取り組んでくれる学生ボランティアを募集します。ボランティアとして、団体交渉や労働基準監督署への申告のサポートをすることができます。詳しくは、こちらをご参照ください。

※連絡先 ブラックバイトユニオン
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4−17−15 ローゼンハイム下北沢201号
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@blackarbeit-union.com

Tag:活動報告 

D元店長らの殺人未遂罪・暴行罪・恐喝罪・脅迫罪で告訴状を提出し、D運営会社を提訴しました

 本日、ブラックバイトユニオンの組合員である大学生Eさんが、「D」の元店長らの殺人未遂、暴行、恐喝、脅迫の刑事責任を追及するため、千葉県警に告訴状を提出しました。Dの店舗で勤務していた際のブラックバイト被害の損害賠償などを求めて、運営会社であるA社を千葉地裁に提訴しました。
 これまでユニオンは会社との話し合いによる解決を望み交渉してきましたが、A社はユニオンとの団体交渉を半年以上も拒否し、不誠実な態度を崩そうとしなかったため、今回訴訟および告訴状提出に踏み切ることにいたしました。
 本記事では、今回の法的論点や意義を説明します。

■今回の法的論点と意義

(1)包丁で刺し、首を絞め、殴りつけ、恐喝する…店長の暴力について告訴状提出
 本日6月17日、Eさんは、元店長らに対して殺人未遂罪・暴行罪・恐喝罪・脅迫罪で、千葉県警に告訴状を提出しました。Eさんは、元店長とその夫から殴られ、首を絞められ、包丁で刺されていました。さらに約20万円に及ぶ自腹購入を脅しとっていました。
 主な内容は次のとおりです。

 ①暴行:Eさんを殴打、絞首するなどの日常的暴行(録音多数)
 ②殺人未遂:店舗内において、本件店舗内に保管されている調理用包丁(刃渡り15センチメートル)を持ち出し、Eさんの左腕の付け根及び左胸あたりを突き刺す
 ③恐喝:Eさんへの制裁として行われた20万以上に及ぶ自腹購入
 ④脅迫行為;Eさんの些細な仕事上の失敗を取り上げて、本件店舗にて、「(そのミスのせいで)店が潰れたら責任をとってもらう、4000万円の損害賠償請求をしてやる」などと脅迫したこと

(2)典型的な「ブラックバイト」事件で、学業に重大な支障を受けたことに対する民事訴訟
 また本日、Eさんは暴行傷害、脅迫行為、安全配慮義務違反、学業への支障などについての損害賠償と未払い賃金などを求めて、フランチャイズ運営会社のA社を提訴しました。
 今回の事件は、暴力を抜きにしても、アルバイトが学生の学業に大きな被害をもたらしたブラックバイト問題の典型ともいえる事件です。Eさんは、Dの店長から直接の暴力を受け、「殺してやるからな」「(店がつぶれたら)お前に4千万円を賠償を請求する」といった趣旨の脅しを受けるなどして、不当にアルバイトに拘束され、昨年4月から8月の4か月間、休みなしで働かされていました(就労時間は昼前から深夜まで及びました)。また、日々のパワハラはEさんの精神を激しく傷めつけました。
 そのため、大学2年生の前期の講義にほとんど出席することができず、出席が必須のテストや実習にも参加できず、単位はすべて落とすことになりました。そのためにEさんは自分が希望するゼミに入ることができませんでした。来年は留年の危険もある状態です。
 主な請求事項は次のとおりです。

①学業への重大な支障などに対する損害賠償
(1)暴行傷害、脅迫行為等の違法行為
(2)安全配慮義務違反
(3)学業への重大な支障
②未払い賃金の支払い

(3)8カ月ものあいだ団体交渉に応じないA社、調査結果を改めないC社
 今回の法的措置に至った経緯は以下の通りです。昨年8月、Eさんから相談を受けたユニオンは、9月にA社と団体交渉を申し入れ、厚労省で記者会見を行いました。
 A社は最初は団交を拒否していましたが、社会的な注目が集まる中、団体交渉に応じるようになりました。しかし10月を最後に、わずか3回で団体交渉に応じることをやめてしまいました。それからユニオンでは何度も団交を求めていますが、8カ月にわたり拒否し続けています。
 フランチャイズ本部の株式会社C社にも団体交渉を求めてきましたが、一向に応じてはいません。そればかりか、C社は9月の申入れ以降、自社ホームページで発表を繰り返し、本事件に対応する旨を発表してきました。さらには第三者機関として弁護士事務所に調査を依頼し、11月にその内容が発表されています。しかし、その内容は、Eさんにも聞き取りをしないまま、非常に不十分な実態調査となっています。Eさんが店長から受けた脅迫電話や、肩を軽く押したことがあること、胸倉をつかんだことがある、などの事実は判明していますが、暴力についての調査結果は皆無です。
 暴行やパワハラの音声を聞けばわかるように店長によるEさんへの暴行等は、営業時間中に、同僚のアルバイト社員が見る中で堂々と行われているものであり、C社の調査で暴行の事実が明らかになっていないのは不可解です。
 両社の不誠実な対応が続いたことから、ユニオンは、公表をためらっていた暴力被害についても、A社、C社に連絡しましたが、A社は部分的にしか事実を認めず、C社からは一切の反応がなく、調査報告の修正すらおこなっていません。C社は上記の調査報告で「加盟企業において適切な労務管理に必要な体制を十分に構築できていない場合もあり得ることから、当社はフランチャイズ本部として、従業員の皆様がより安心して働ける環境づくりに一層取り組んでいく」としており、フランチャイジーの労働問題について指導し、正確な調査や情報発信をする責任があるでしょう。
 そこで、私たちは、Eさんへの配慮からこれまで公表を控えていた暴力の問題について明らかにし、法的措置に踏み切ることで、両社に誠意ある対応を求め、Eさんの被害の回復を求めることとしました。
 C社に対しては、調査の撤回と訂正などを求めて、本日6月17日に、本社に申し入れをしました。

(4)ブラックバイト初の民事訴訟、ブラックバイト初の刑事告訴へ
 なお、私たちブラックバイトユニオンが把握している限り、今回の民事提訴は、学業に支障をきたす「ブラックバイト」初の提訴となります。また、告訴状が受理されれば、「ブラックバイト」初の刑事告訴となります。
 Eさん自身、自分と同じようなブラックバイト被害にあっている学生が声をあげられるようにという強い思いもあり、今回の法的措置に踏み切りました。

■これまでの経緯について
これまでの事件の経緯については以下のブログ記事をご参照ください。

・団体交渉申し入れ
Dを運営する株式会社Cに団体交渉を申し入れました!

・証拠音声
D被害の証拠音声を一部公開しました。

・事件の事実経緯について
Dの学生アルバイト労働問題の事実経過について

・第一回団体交渉(9月24日)
Dの主張 : 「毎日お店に来ていたが、彼は働いてない。」

・第二回団体交渉(10月2日)
Dの主張 「彼は自発的に喜んで働いていた。」

・第三回団体交渉(10月19日)
【速報】D、交渉を拒否して10分で退出

・労働委員会への不当労働行為申し立て
Dの不当労働行為について東京都へ救済を申し立てました!

・当事者の学生に対する不当労働行為
「いま和解しないと、2、3年は解決に時間がかかる」 D運営会社(株式会社A社長)、被害学生を脅迫

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Tag:活動報告 

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