「40連勤」「給料未払い」「100万円の罰金」 飲食店におけるブラックバイトに対するユニオンの取り組み事例
飲食業におけるブラックバイト問題への取り組み事例をご紹介します。
◯まさに“ブラックバイト”壮絶な働かせ方
2015年の初頭に、飲み屋街にあるバーで働いていた学生のAさんから相談がありました。労働時間は17時から深夜3時ごろまで、さらに休みは月に1日あるかないかという、「アルバイト」とは思えない働き方でした。
初めて相談に訪れた時、Aさんは40連勤というすさまじい働き方でした。さらに、給料に関しては約半年にわたってちゃんと支払われておらず、4か月分は全て未払いになっている状態でした。この店の経営者は給料を支払っていないどころか、Aさんに対して罰金も科しており、売り上げが赤字だった分の補てんを学生に迫っていました。Aさんはすでにいくらかの補てんをしていましたが、最終的には100万円を超える補てん額を支払わされそうになっていました。
Aさんは、会社から給料が全く支払われないので、その間の生活などは友達からお金を借りたり、自分の私物を質屋にいれたりしながら生活をしていたそうです。このようなバイト先だったので、一度辞めようと思い辞表を出したこともあったそうですが、「辞めたことで発生する損害を賠償させるぞ」というような脅しをかけられ、結局辞めることができませんでした。
また、この店の経営者は暴力も振るう人で、実際に殴られたこともあり、それも辞められない一つの要因でした。Aさんはこのような働き方を続けた結果、大学には行けない日が多くなり、単位もいくつか落としてしまいました。まさにブラックバイトと呼べるような働き方をしている状況だったのです。
◯会社に責任を取らせる
このような職場で約1年働いてきたAさんは、なんとか逃げるように職場から辞めることができ、私たちのところに相談に訪れました。この時Aさんは、経営者からの追跡を避けるために友達の家を転々としている状況でした。そこまでしなければならないほど、この会社の経営者の支配は強いものだったのでしょう。本人としては当初、お店の修繕費用を自分で負担しなければいけないのか、ということで相談に訪れていました。
しかし、Aさんの被害はそれだけに留まらないのは明らかでした。私たちユニオンとしては、Aさんの被害の解決という点と、ブラックバイト問題の社会的解決の取り組みの一つという点から、給料の未払い分などを取り返し、会社に責任を取らせようと提案しました。Aさんとしても、友達に借金をしなければならなくなった状況や会社にやられた仕打ちに対して怒りを持っていたので、取り返すために準備することになりました。
請求をしていくうえでAさんとしては思い当たる証拠が少なかったなか、ユニオンとしては多くの仲間と共に証拠が残っていないか、証拠に使えそうなものは何かを議論し、今あるものでできる限りの証拠づくりを行いました。本人が思い当たらなかったことも、みんなで集まって議論すれば、使えるものがでてくることはあります。証拠が少なそうだからとその時点で諦めるのは早いのです。
また、弁護士に解決をお願いすることも考えていたので、ユニオンもその打ち合わせに同席し、法的な論点や戦略などを一緒に考えるなど行いました。労働法としての論点などは、わかりにくいものも少なくはありません。しかしそこは、数々の経験があるユニオンがきちんとサポートを行い、できる限りわかりやすく解説し、「難しい話」としてよくわからないまま諦めてしまうのではなく、内容を理解してどうするかを考えることが可能な環境を作りました。
このようなユニオンとしての支援もあり、ゆっくりですが着実に問題解決の準備していき、Aさんの「会社に責任を取らせたい」という思いは、弁護士と一緒に未払い賃金などを請求していくこととして形になりました。会社に責任を取らせるため、今後も取り組みは続いていくことになります。この事案の結果に関してはまた後ほどご報告できればと思います。
◯ブラックバイト問題を社会的に解決していく
ブラックバイトは今回の事例のように、様々な違法・不当な行為を通じ、本来は会社側が負担しなければならないコストを本人やその周りの人々に転化し、働いている本人やその周りの人々に大きな負の影響を与えていくものです。
このような事例の一つ一つを泣き寝入りに終わらせず、また一部の問題とせずに社会的な問題として解決していなければ、ブラックバイトの被害は拡大を続け多くの学生がまともな学生生活送れなくなっていきます。
ブラックバイトユニオンは、一つ一つの事案の解決とともに、社会的な発信等を通じ、社会的にブラックバイトを無くしていく取り組みを広げていきます。今回のような相談は居酒屋からの相談に多く、今回の取り組みはそれらのバイト先で働く学生たちにとっても、泣き寝入りをせずに会社に責任をとらせる一つの参考になればと思います。ブラックバイトユニオンは今後、ブラックバイトを無くしていくために、ブラックバイト・ハンティングというキャンペーンを行っていきます。学生自身がブラックバイト問題を無くしていく取り組みを行うことは、現場からの異議申し立てとして非常に重要です。この取り組みを大きくして、社会からブラックバイトを無くしていければと思います。
◯ボランティアの募集
ブラックバイトユニオンでは、職場での労働条件の改善のため、ともにブラックバイトの改善に取り組んでくれるボランティアを募集します。ボランティアとして、団体交渉や労働基準監督署への申告のサポートをすることができます。詳しくは、「ブラックバイトハンターを募集します!【ボランティア募集】」をご参照ください。
◯連絡先
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4−17−15 ローゼンハイム下北沢201号
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@kobetsu-union.com
◯まさに“ブラックバイト”壮絶な働かせ方
2015年の初頭に、飲み屋街にあるバーで働いていた学生のAさんから相談がありました。労働時間は17時から深夜3時ごろまで、さらに休みは月に1日あるかないかという、「アルバイト」とは思えない働き方でした。
初めて相談に訪れた時、Aさんは40連勤というすさまじい働き方でした。さらに、給料に関しては約半年にわたってちゃんと支払われておらず、4か月分は全て未払いになっている状態でした。この店の経営者は給料を支払っていないどころか、Aさんに対して罰金も科しており、売り上げが赤字だった分の補てんを学生に迫っていました。Aさんはすでにいくらかの補てんをしていましたが、最終的には100万円を超える補てん額を支払わされそうになっていました。
Aさんは、会社から給料が全く支払われないので、その間の生活などは友達からお金を借りたり、自分の私物を質屋にいれたりしながら生活をしていたそうです。このようなバイト先だったので、一度辞めようと思い辞表を出したこともあったそうですが、「辞めたことで発生する損害を賠償させるぞ」というような脅しをかけられ、結局辞めることができませんでした。
また、この店の経営者は暴力も振るう人で、実際に殴られたこともあり、それも辞められない一つの要因でした。Aさんはこのような働き方を続けた結果、大学には行けない日が多くなり、単位もいくつか落としてしまいました。まさにブラックバイトと呼べるような働き方をしている状況だったのです。
◯会社に責任を取らせる
このような職場で約1年働いてきたAさんは、なんとか逃げるように職場から辞めることができ、私たちのところに相談に訪れました。この時Aさんは、経営者からの追跡を避けるために友達の家を転々としている状況でした。そこまでしなければならないほど、この会社の経営者の支配は強いものだったのでしょう。本人としては当初、お店の修繕費用を自分で負担しなければいけないのか、ということで相談に訪れていました。
しかし、Aさんの被害はそれだけに留まらないのは明らかでした。私たちユニオンとしては、Aさんの被害の解決という点と、ブラックバイト問題の社会的解決の取り組みの一つという点から、給料の未払い分などを取り返し、会社に責任を取らせようと提案しました。Aさんとしても、友達に借金をしなければならなくなった状況や会社にやられた仕打ちに対して怒りを持っていたので、取り返すために準備することになりました。
請求をしていくうえでAさんとしては思い当たる証拠が少なかったなか、ユニオンとしては多くの仲間と共に証拠が残っていないか、証拠に使えそうなものは何かを議論し、今あるものでできる限りの証拠づくりを行いました。本人が思い当たらなかったことも、みんなで集まって議論すれば、使えるものがでてくることはあります。証拠が少なそうだからとその時点で諦めるのは早いのです。
また、弁護士に解決をお願いすることも考えていたので、ユニオンもその打ち合わせに同席し、法的な論点や戦略などを一緒に考えるなど行いました。労働法としての論点などは、わかりにくいものも少なくはありません。しかしそこは、数々の経験があるユニオンがきちんとサポートを行い、できる限りわかりやすく解説し、「難しい話」としてよくわからないまま諦めてしまうのではなく、内容を理解してどうするかを考えることが可能な環境を作りました。
このようなユニオンとしての支援もあり、ゆっくりですが着実に問題解決の準備していき、Aさんの「会社に責任を取らせたい」という思いは、弁護士と一緒に未払い賃金などを請求していくこととして形になりました。会社に責任を取らせるため、今後も取り組みは続いていくことになります。この事案の結果に関してはまた後ほどご報告できればと思います。
◯ブラックバイト問題を社会的に解決していく
ブラックバイトは今回の事例のように、様々な違法・不当な行為を通じ、本来は会社側が負担しなければならないコストを本人やその周りの人々に転化し、働いている本人やその周りの人々に大きな負の影響を与えていくものです。
このような事例の一つ一つを泣き寝入りに終わらせず、また一部の問題とせずに社会的な問題として解決していなければ、ブラックバイトの被害は拡大を続け多くの学生がまともな学生生活送れなくなっていきます。
ブラックバイトユニオンは、一つ一つの事案の解決とともに、社会的な発信等を通じ、社会的にブラックバイトを無くしていく取り組みを広げていきます。今回のような相談は居酒屋からの相談に多く、今回の取り組みはそれらのバイト先で働く学生たちにとっても、泣き寝入りをせずに会社に責任をとらせる一つの参考になればと思います。ブラックバイトユニオンは今後、ブラックバイトを無くしていくために、ブラックバイト・ハンティングというキャンペーンを行っていきます。学生自身がブラックバイト問題を無くしていく取り組みを行うことは、現場からの異議申し立てとして非常に重要です。この取り組みを大きくして、社会からブラックバイトを無くしていければと思います。
◯ボランティアの募集
ブラックバイトユニオンでは、職場での労働条件の改善のため、ともにブラックバイトの改善に取り組んでくれるボランティアを募集します。ボランティアとして、団体交渉や労働基準監督署への申告のサポートをすることができます。詳しくは、「ブラックバイトハンターを募集します!【ボランティア募集】」をご参照ください。
◯連絡先
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4−17−15 ローゼンハイム下北沢201号
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@kobetsu-union.com
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湘南ゼミナール(森塾)に団体交渉を申し入れました。
本日、個別指導塾ユニオンは、学習塾を経営する湘南ゼミナール(横浜市中区)に対し、団体交渉を申し入れました。湘南ゼミナール(森塾)で働く学生組合員と、他塾で働く学生組合員や学生ボランティアの10人が参加しました。
今回の申し入れの中心になったのは、湘南ゼミナールが運営する森塾で働く大学生講師です。森塾では、給与がコマ給で支払われており、授業時間以外に対して、ほとんどお給料が支払われていません。授業前の準備の時間や、授業後の報告書の作成の時間や会議の時間に対し、お給料が支払われていないのです。また、講師は休憩も取りづらく、15時半頃から22時過ぎまで、ご飯を食べる時間も取れないといった問題もあります。
こうした労働条件・就業環境の問題を改善するために、団体交渉を行うことにしたのです。

まず本日の申し入れに関する打ち合わせをします。

その後、湘南ゼミナールの本社前に移動、参加メンバー全員で本社を見上げている場面です。

みんなで申し入れに向かいます。

湘南ゼミナール本社の人事部の担当者に団体交渉を申し入れています。今回の申し入れの経緯や要求内容について説明しています。

午後からは、神奈川県庁記者クラブに行って、報道関係者に向けて、湘南ゼミナールへの交渉申し入れの経緯や、湘南ゼミナールの運営する森塾の労働条件の問題点等について説明しました。また、今回申し入れた本人からは、次のような話がありました。
会社と団体交渉をするというと、「なんでそこまでするの?辞めれば済む話じゃん。」などと言われることもありますが、敢えて今回私が団体交渉に踏み切ったきっかけは、大きく三つあります。
第一に、自分が約4年間通った塾で、思い入れがあるからです。高校受験、大学受験とお世話になったことで、塾自体や講師の方々に対する親しみが生まれ、憧れと恩返しの気持ちをもって、アルバイトを始めました。しかし、実際に働いてみると、金銭的にも、精神的にも、肉体的にも苦しい労働条件の中に、自分が置かれていることに気がつきました。生徒と講師、両方を体験している自分であるからこそ、両者から塾を見たときの大きなギャップを感じました。
こうした、いわゆるコマ給の問題や、サービス残業、タダ働きといった問題がある中で、友人をアルバイト講師として勧誘してしまい、大きな責任を感じていることが第二のきっかけです。
第三には、いわゆるブラックバイトが一般化、常習化していることに対し、アルバイト講師が屈してしまっていることに違和感を持ったからです。充実した授業やサービス提供のためには、正常な労働条件の存在が大前提であり、そのことと「仕事が楽しいから給料は支払われなくてもいい」という考えは結びつかないと思います。
以上三つの考えから、単なる「辞めれば済む話」ではないということを感じ、ユニオンに加入しました。辞めるだけでは状況の改善には繋がらず、それだけでは不十分であると感じたことから、自らが働く企業相手に労働条件の改善を直接訴えていく団体交渉に踏み切りました。
個別指導塾ユニオンは今後、湘南ゼミナールと団体交渉を行い、コマ給をはじめとする労働条件の改善を目指していきます。
また、現在ユニオンにはブラックバイトの相談が多く寄せられていますが、今回の事例のように神奈川県の塾で働く学生からの相談は非常に多いです。そこで、明日25日、神奈川県の塾で働く学生や従業員を対象に相談ホットラインを実施します。今の職場に疑問を持っている方や、労働条件を改善したいと思っている方はご相談ください。
○ホットラインの詳細
名称:神奈川県内塾講師の労働相談ホットライン
日時:2015年8月25日(火) 19時~24時
番号:0120-222-737
費用:相談無料・通話無料
対象:神奈川県内で働く塾講師
○ボランティアの募集
ブラックバイトユニオンでは、職場での労働条件の改善のため、ともにブラックバイトの改善に取り組んでくれるボランティアを募集します。ボランティアとして、団体交渉や労働基準監督署への申告のサポートをすることができます。詳しくは、「ブラックバイトハンターを募集します!【ボランティア募集】」をご参照ください。
【連絡先】
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4−17−15 ローゼンハイム下北沢201号
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@kobetsu-union.com
今回の申し入れの中心になったのは、湘南ゼミナールが運営する森塾で働く大学生講師です。森塾では、給与がコマ給で支払われており、授業時間以外に対して、ほとんどお給料が支払われていません。授業前の準備の時間や、授業後の報告書の作成の時間や会議の時間に対し、お給料が支払われていないのです。また、講師は休憩も取りづらく、15時半頃から22時過ぎまで、ご飯を食べる時間も取れないといった問題もあります。
こうした労働条件・就業環境の問題を改善するために、団体交渉を行うことにしたのです。

まず本日の申し入れに関する打ち合わせをします。

その後、湘南ゼミナールの本社前に移動、参加メンバー全員で本社を見上げている場面です。

みんなで申し入れに向かいます。

湘南ゼミナール本社の人事部の担当者に団体交渉を申し入れています。今回の申し入れの経緯や要求内容について説明しています。

午後からは、神奈川県庁記者クラブに行って、報道関係者に向けて、湘南ゼミナールへの交渉申し入れの経緯や、湘南ゼミナールの運営する森塾の労働条件の問題点等について説明しました。また、今回申し入れた本人からは、次のような話がありました。
会社と団体交渉をするというと、「なんでそこまでするの?辞めれば済む話じゃん。」などと言われることもありますが、敢えて今回私が団体交渉に踏み切ったきっかけは、大きく三つあります。
第一に、自分が約4年間通った塾で、思い入れがあるからです。高校受験、大学受験とお世話になったことで、塾自体や講師の方々に対する親しみが生まれ、憧れと恩返しの気持ちをもって、アルバイトを始めました。しかし、実際に働いてみると、金銭的にも、精神的にも、肉体的にも苦しい労働条件の中に、自分が置かれていることに気がつきました。生徒と講師、両方を体験している自分であるからこそ、両者から塾を見たときの大きなギャップを感じました。
こうした、いわゆるコマ給の問題や、サービス残業、タダ働きといった問題がある中で、友人をアルバイト講師として勧誘してしまい、大きな責任を感じていることが第二のきっかけです。
第三には、いわゆるブラックバイトが一般化、常習化していることに対し、アルバイト講師が屈してしまっていることに違和感を持ったからです。充実した授業やサービス提供のためには、正常な労働条件の存在が大前提であり、そのことと「仕事が楽しいから給料は支払われなくてもいい」という考えは結びつかないと思います。
以上三つの考えから、単なる「辞めれば済む話」ではないということを感じ、ユニオンに加入しました。辞めるだけでは状況の改善には繋がらず、それだけでは不十分であると感じたことから、自らが働く企業相手に労働条件の改善を直接訴えていく団体交渉に踏み切りました。
個別指導塾ユニオンは今後、湘南ゼミナールと団体交渉を行い、コマ給をはじめとする労働条件の改善を目指していきます。
また、現在ユニオンにはブラックバイトの相談が多く寄せられていますが、今回の事例のように神奈川県の塾で働く学生からの相談は非常に多いです。そこで、明日25日、神奈川県の塾で働く学生や従業員を対象に相談ホットラインを実施します。今の職場に疑問を持っている方や、労働条件を改善したいと思っている方はご相談ください。
○ホットラインの詳細
名称:神奈川県内塾講師の労働相談ホットライン
日時:2015年8月25日(火) 19時~24時
番号:0120-222-737
費用:相談無料・通話無料
対象:神奈川県内で働く塾講師
○ボランティアの募集
ブラックバイトユニオンでは、職場での労働条件の改善のため、ともにブラックバイトの改善に取り組んでくれるボランティアを募集します。ボランティアとして、団体交渉や労働基準監督署への申告のサポートをすることができます。詳しくは、「ブラックバイトハンターを募集します!【ボランティア募集】」をご参照ください。
【連絡先】
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4−17−15 ローゼンハイム下北沢201号
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@kobetsu-union.com
「ブラックバイト・ハンティング」ボランティアを募集します!

この数年ほど、学生の間にブラックバイトがはびこり、授業・テスト・サークル活動等の学生生活に支障をきたすようになっています。テスト期間中であっても休めずにシフトに入ることを強要されて、単位を落としたり、留年したりする人も少なくありません。
なぜ近年になってブラックバイトが増えてきたのでしょうか。一つには、企業側の変化があります。20年ほど前まで、ほとんどの学生アルバイトは正社員の補助にすぎませんでした。しかし現在、企業は学生アルバイトを戦力化し、基幹的な労働力として位置づけることが増えました。また、学生側の生活状況の変化もあります。全般的に学費が高騰し、仕送りは減少し、奨学金も不十分なため、生活費の一部をバイトに頼らざるを得ない現状があります。
一方で、こうしたブラックバイトやブラック企業が問題化し、社会的な制裁の動きが現れ始めています。今年に入ってからようやく厚生労働省が動きだし、ブラック企業の企業名公表開始、塾業界に対する違法行為の是正要請、過重労働撲滅特別対策班による「ABCマート」の書類送検などが話題になりました。
また、昨年に立ち上がった私たちブラックバイトユニオンでも、すでに労働相談は600件を超え、「グローバルワーク」「ローリーズファーム」などで有名な大手アパレル・アダストリアにおいて自腹ルールを是正し、個別指導塾最大手の「明光義塾」に対しては、2000を超える教室における労働環境の調査を要請し、調査を実施させました。
このような動きをさらに本格化するため、ブラックバイトユニオンでは「ブラックバイト・ハンティング」キャンペーンを開始します。ブラックバイト・ハンティングキャンペーンでは、ブラックバイトが生じるメカニズムと有効な対策を研究し、ブラックバイトの情報を広くリサーチするとともに、ブラックバイトの摘発サポート・改善に乗り出します。
そこでブラックバイトユニオンでは、ブラックバイトを摘発・改善するための学生ボランティア(ブラックバイト・ハンター)を募集します。
◆学生ボランティア(ブラックバイト・ハンター)としてできること
①ブラックバイト発見情報の収集、分析、報告書の作成
ブラックバイトで働いている学生から、ブラックバイトの情報を収集したうえで、その集計や分析、報告書の作成を担います。研修も行い、難しい知識の要らない作業もありますので、どなたでもボランティアに参加できます。
②ブラックバイトの啓発セミナー・労働法教育の実施
ブラックバイトの被害に遭う学生を減らすとともに、ブラックバイトを改善するための知識・対応策を普及するため、ブラックバイトの啓発セミナーや、高校での労働法教育を実施します。セミナーや労働法教育では参加型のワークショップも開催しますので、そのファシリテーターや運営側としての準備を担います。
③ブラックバイト相談への対応
ブラックバイトで働いている学生の相談に乗ったり、未払賃金の請求をサポートしたりします。相談はメールや電話、面談での対応があります。相談対応のための研修を行い、初めのうちは経験豊富な先輩ボランティアが一緒に対応するので、予めの専門的な知識等は不要です。
④労働基準監督署への同行支援
相談の中には、明確な労働基準法違反が行われている職場もあります。労働基準監督署に通報することで解決を目指す場合に、同行による通報サポートも行います。一人で労働基準監督署に行くのは心配だという人が多いので、その付き添いとその場でのアドバイスを行います。
⑤団体交渉・訴訟のサポート
ブラックバイトを改善させるために団体交渉や訴訟を行う場合には、その支援のために参加・傍聴に行きます。ブラックバイトで働く学生が団体交渉や訴訟を行うことは、精神的にも技術的にも大変なことなので、ボランティアがそのサポートに入ります。
このように、ブラックバイトをなくす手助けをしたい、当事者を支援したいという方は、お気軽にご連絡ください。個別の説明会の設定などを検討させていただきます。
◆「ブラックバイト・ハンティング」キャンペーンの全体像
「ブラックバイト・ハンティングキャンペーン」では、以下のことを進めていく予定です。
①労働基準監督署へのブラックバイト情報提供
ブラックバイトに苦しむ高校生や大学生等からブラックバイトの被害情報を収集して、厚生労働省労働基準局へ申し入れを行います。8月中には100件以上のブラックバイト情報を厚生労働省労働基準局へ提供し、全国的かつ大規模な調査・摘発を促す予定です。
②過去2年間分の未払賃金キャッシュバック・キャンペーン
賃金不払いに苦しむ高校生や大学生等が、未払い残業代を取り返せるようサポートするキャンペーンです。ボランティアが残業代の計算や証拠資料の整理をサポートし、過去2年分の賃金を請求することで、ブラックバイトの経営者に反省と改善を促すことができます。
③コマ給集団訴訟
学習塾で働く多くの学生講師は、授業(コマ)の前後に従事する仕事(予習・報告書作成・カリキュラム作成等)に対してお給料が支払われていません。これは賃金未払いであり、労働基準法24条に違反する会社側の明確な違法行為です。ユニオンは、学習塾業界から賃金未払いの原因であるコマ給を一掃するため、学習塾業界で働く学生講師とともに、コマ給集団訴訟を実施します。
④ブラックバイト団体交渉
ブラックバイトを改善させるために、団体交渉を行います。団体交渉とは、ブラックバイトの被害に遭っている学生と、ブラックバイトを摘発するボランティアが協力して、ブラックバイトの経営者と直接交渉で労働条件を改善させる取り組みです。ブラックバイトは明白な違法行為をしているため、ユニオン側は交渉を有利に進めることができます。
◆ハンター(ボランティア)の応募
「ブラックバイト・ハンティングキャンペーン」のハンター(ボランティア)に関心のある方は、まずお気軽にメールまたは電話にて、お問い合わせください。ご希望の方には、説明会や見学の機会も設けています。
ぜひ私たちと一緒にブラックバイトの撲滅のために活動しましょう!
03-6804-7245 (毎日8時~24時)
info@blackarbeit-union.com (終日)
◆ブラックバイトユニオンとは
ブラックバイトユニオンは2014年8月に設立され、学生アルバイトの問題に取り組んでいる労働組合です。これまでに約600件のブラックバイトの相談に対応しており、会社との交渉や行政指導、調査・啓発活動などを通じて、問題の解決に取り組んでいます。
【連絡先】
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4−17−15 ローゼンハイム下北沢201号
TEL:03-6804-7245
E-mail:info@blackarbeit-union.com
「明光義塾」の違法実態について、全国調査を実施させました!
個別指導塾ユニオンは、6月、7月の二回にわたり、個別指導塾最大手「明光義塾」を運営する株式会社明光ネットワークジャパン、及び茨城県を中心に明光義塾をフランチャイズ(FC)展開する株式会社ワールドオーエーと、二社同時団体交渉を行いました。
この団体交渉をつうじてユニオンは会社側から一定の「成果」を引き出しましたが、一方で会社側は違法行為を認めていません。
■明光義塾を経営する全国500のFCオーナーに、調査を実施させました!
この団体交渉の発端は、明光義塾に勤務する学生アルバイト講師が、授業のコマ以外の賃金が払われていない、違法な「コマ給」の問題などを改善したいと考えて、ユニオンに相談したことでした。
明光義塾は個別指導塾業界のパイオニアであり、全国で約2200教室を展開、約14万人の生徒数を誇る最大手です。明光義塾の教室は、明光ネットワークジャパンが直営で運営する教室と、同社(明光義塾本部、フランチャイザー)とFC契約をした全国で約500のオーナー(フランチャイジー)が経営するFC教室の二通りに分かれます。
今回ユニオンに加盟した学生は、茨城県を中心に明光義塾をFCで約50教室展開するワールドオーエーに雇用されていました。とはいえ、コマ給などの労働問題は、フランチャイジーのみならず、FC教室を監督・指導している明光義塾本部にも責任があるはずです。そこで私たちは、組合員の学生を雇用しているワールドオーエーと同時に、明光ネットワークジャパンにも団体交渉に応じるように求めてきました。その結果、明光ネットワークジャパンにも団体交渉への同席を認めさせ、異例の二社同時団体交渉を実現することができました。
また、ユニオンは明光ネットワークジャパンに対して、全国のフランチャイジーのコマ給に関して、違法な実態がないかどうか回答を求めました。その結果、明光義塾本部から全国約500のフランチャイジーに対して、実態調査を約束させることができました。この調査は6月に実施され、7月中旬にはすべてのフランチャイジーから回答が回収されたそうです。これは、ユニオンの「成果」と言ってよいでしょう。
■調査結果は非公表!違法があったかどうか「明らかにするは必要ない」
しかし、そのあとは残念な結果が待ち構えていました。この調査はユニオンの要求で実施されたものであり、調査項目や調査結果は当然ユニオンに公表されるものと、私たちは考えていました。
ところが、その後の団体交渉において、明光ネットワークジャパンはこれらの調査項目・調査結果についてユニオンに回答する必要はないと主張しています。そのため、未だにこのアンケート調査によって、どのような労働実態が明らかになったのか、違法なコマ給があったのかどうか、全く分かりません。
さらに私たちは、調査結果を受けて、違法なフランチャイジーがあった場合、明光ネットワークジャパンは指導を行うのか、行うとすればどのような指導をするのかを尋ねました。この回答は7月の第二回団体交渉では明らかにされませんでしたが、8月7日までにユニオンに伝えられることになっています。
■ワールドオーエーも違法行為を認めず
私たちユニオンは、明光義塾本部と同時に、明光義塾のフランチャイジーであるワールドオーエーに対しても団体交渉をしています。ユニオンは同社のコマ給に関して違法行為があるのではないかと指摘し、是正するよう要求してきました。
しかし、ワールドオーエーは、当組合員について賃金は適切に払われており、違法行為はないとの認識を示してきました。そればかりか、現場の管理者である教室長に対して十分な聞き取りすら行っておらず、正確な事実認識ができていませんでした。
またユニオンでは、団体交渉を申し入れた組合員一人だけが違法状態に置かれているのではなく、ワールドオーエーのコマ給じたいが違法であり、問題であるとして、会社全体としての改善と講師全員の働き方の改善を求めてきました。しかし、ワールドオーエーは「義務的団交事項ではない」と繰り返し、会社全体の改善のためにユニオンと話し合うという姿勢は見られませんでした。
■明光義塾の従業員から情報提供・相談を受け付けています!
ユニオンでは今後も、明光ネットワークジャパンおよびワールドオーエーとの団体交渉をつうじて、明光義塾における違法なコマ給など労働問題の是正、そして従業員の労働条件改善を目指して行きます。
現在、明光義塾は全国的な労働条件改善のチャンスを迎えています。それが実現されるためには、全国の明光義塾がどのような労働実態なのか、従業員の皆さんの情報が重要になります。また、個別指導塾のパイオニアであり最大手である同塾が改善されれば、他の個別指導塾で働く人たちの労働条件の改善にもつながるはずです。ぜひ、全国の明光義塾に勤務する方は、情報提供や労働相談を個別指導塾ユニオンまでお寄せください。
■「塾を変えたい!」「違法なコマ給をなくしたい!」という方はぜひ相談を
今回、たった一人の学生が立ち上がったことで、500社・2200教室の個別指導塾業界最大手・明光義塾が改善の兆しを見せました。違法なコマ給をはじめとした、塾の労働問題は、学生の力、従業員の力によって変えることができるのです。
個別指導塾ユニオンでは、「私の塾もブラックじゃないか?」という相談はもちろん、「塾のコマ給を改善して「タダ働き」をなくしたい!」「労働問題を改善して、働きやすい塾にしたい!」という相談を受け付けています。
ぜひ一緒に、違法行為が蔓延する塾業界を「健全化」してみませんか?
●個別指導塾ユニオン
東京都世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201号室
TEL:03-6804-7245
E-mail:info@kobetsu-union.com
この団体交渉をつうじてユニオンは会社側から一定の「成果」を引き出しましたが、一方で会社側は違法行為を認めていません。
■明光義塾を経営する全国500のFCオーナーに、調査を実施させました!
この団体交渉の発端は、明光義塾に勤務する学生アルバイト講師が、授業のコマ以外の賃金が払われていない、違法な「コマ給」の問題などを改善したいと考えて、ユニオンに相談したことでした。
明光義塾は個別指導塾業界のパイオニアであり、全国で約2200教室を展開、約14万人の生徒数を誇る最大手です。明光義塾の教室は、明光ネットワークジャパンが直営で運営する教室と、同社(明光義塾本部、フランチャイザー)とFC契約をした全国で約500のオーナー(フランチャイジー)が経営するFC教室の二通りに分かれます。
今回ユニオンに加盟した学生は、茨城県を中心に明光義塾をFCで約50教室展開するワールドオーエーに雇用されていました。とはいえ、コマ給などの労働問題は、フランチャイジーのみならず、FC教室を監督・指導している明光義塾本部にも責任があるはずです。そこで私たちは、組合員の学生を雇用しているワールドオーエーと同時に、明光ネットワークジャパンにも団体交渉に応じるように求めてきました。その結果、明光ネットワークジャパンにも団体交渉への同席を認めさせ、異例の二社同時団体交渉を実現することができました。
また、ユニオンは明光ネットワークジャパンに対して、全国のフランチャイジーのコマ給に関して、違法な実態がないかどうか回答を求めました。その結果、明光義塾本部から全国約500のフランチャイジーに対して、実態調査を約束させることができました。この調査は6月に実施され、7月中旬にはすべてのフランチャイジーから回答が回収されたそうです。これは、ユニオンの「成果」と言ってよいでしょう。
■調査結果は非公表!違法があったかどうか「明らかにするは必要ない」
しかし、そのあとは残念な結果が待ち構えていました。この調査はユニオンの要求で実施されたものであり、調査項目や調査結果は当然ユニオンに公表されるものと、私たちは考えていました。
ところが、その後の団体交渉において、明光ネットワークジャパンはこれらの調査項目・調査結果についてユニオンに回答する必要はないと主張しています。そのため、未だにこのアンケート調査によって、どのような労働実態が明らかになったのか、違法なコマ給があったのかどうか、全く分かりません。
さらに私たちは、調査結果を受けて、違法なフランチャイジーがあった場合、明光ネットワークジャパンは指導を行うのか、行うとすればどのような指導をするのかを尋ねました。この回答は7月の第二回団体交渉では明らかにされませんでしたが、8月7日までにユニオンに伝えられることになっています。
■ワールドオーエーも違法行為を認めず
私たちユニオンは、明光義塾本部と同時に、明光義塾のフランチャイジーであるワールドオーエーに対しても団体交渉をしています。ユニオンは同社のコマ給に関して違法行為があるのではないかと指摘し、是正するよう要求してきました。
しかし、ワールドオーエーは、当組合員について賃金は適切に払われており、違法行為はないとの認識を示してきました。そればかりか、現場の管理者である教室長に対して十分な聞き取りすら行っておらず、正確な事実認識ができていませんでした。
またユニオンでは、団体交渉を申し入れた組合員一人だけが違法状態に置かれているのではなく、ワールドオーエーのコマ給じたいが違法であり、問題であるとして、会社全体としての改善と講師全員の働き方の改善を求めてきました。しかし、ワールドオーエーは「義務的団交事項ではない」と繰り返し、会社全体の改善のためにユニオンと話し合うという姿勢は見られませんでした。
■明光義塾の従業員から情報提供・相談を受け付けています!
ユニオンでは今後も、明光ネットワークジャパンおよびワールドオーエーとの団体交渉をつうじて、明光義塾における違法なコマ給など労働問題の是正、そして従業員の労働条件改善を目指して行きます。
現在、明光義塾は全国的な労働条件改善のチャンスを迎えています。それが実現されるためには、全国の明光義塾がどのような労働実態なのか、従業員の皆さんの情報が重要になります。また、個別指導塾のパイオニアであり最大手である同塾が改善されれば、他の個別指導塾で働く人たちの労働条件の改善にもつながるはずです。ぜひ、全国の明光義塾に勤務する方は、情報提供や労働相談を個別指導塾ユニオンまでお寄せください。
■「塾を変えたい!」「違法なコマ給をなくしたい!」という方はぜひ相談を
今回、たった一人の学生が立ち上がったことで、500社・2200教室の個別指導塾業界最大手・明光義塾が改善の兆しを見せました。違法なコマ給をはじめとした、塾の労働問題は、学生の力、従業員の力によって変えることができるのです。
個別指導塾ユニオンでは、「私の塾もブラックじゃないか?」という相談はもちろん、「塾のコマ給を改善して「タダ働き」をなくしたい!」「労働問題を改善して、働きやすい塾にしたい!」という相談を受け付けています。
ぜひ一緒に、違法行為が蔓延する塾業界を「健全化」してみませんか?
●個別指導塾ユニオン
東京都世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201号室
TEL:03-6804-7245
E-mail:info@kobetsu-union.com
「過労死をなくそう!龍基金」第9回中島富雄賞を受賞しました。
この度、ブラックバイトユニオンは「過労死をなくそう!龍基金」第9回中島富雄賞をいただきました。
授賞式が、8月9日(日)午後1時から東京・かつしかシンフォニーヒルズ別館5階レインボー開催されます。ブラックバイトユニオンからも、昨年8月からの取り組みを報告させていただく予定です。どなたでもご参加できますので皆さんお集まりください。
以下レイバーネット日本より転載
2015/08/09 「過労死をなくそう!龍基金」第9回中島富雄賞・授賞式(東京・葛飾)
~「過労死をなくそう!龍基金」第9回中島富雄賞~
「学生ユニオン」と「ブラックバイトユニオン」が受賞決定!
8月9日(日)授賞式に皆さん参加してください!
過労死をなくすために活動している「過労死をなくそう!龍基金」は、第9回中島富雄賞の受賞者を「学生ユニオン」と「ブラックバイトユニオン」の2団体に決定しました。8月9日(日)午後1時から東京・かつしかシンフォニーヒルズ別館5階レインボーにて授賞式を開催します。どなたでもご参加できますので皆さんお集まりください。
政治家、弁護士、医師、学者らでつくる中島富雄賞選考委員会は、第9回の受賞者について、ワタミの過労死をはじめ若者を取り巻く過酷な労働環境が過労死・過労自殺につながっている現状の改善に取り組んでいることを評価して両ユニオンを選出しました。
学生ユニオンは、2013年9月にブラックバイトに対抗するために結成された学生による学生のための労働組合です。2015年2月には、全国初となる大学単位での労働組合、「都留文科大学学生ユニオン」(山梨県)が結成。どちらも「首都圏青年ユニオン」の分会にあたります。
ブラックバイトユニオンは、2014年8月、ブラックバイト問題の深刻化に対応するため、学生が中心となり総合サポートユニオンの支部として結成。月50件以上の労働相談を受け付けています。コンビニ、居酒屋、アパレルなど様々な企業に対して、賃金請求や団体交渉を行っています。2015年6月には同ユニオンのスタッフと相談者により個別指導塾ユニオンを発足させ、すでに複数の個別指導塾と団体交渉を開始しています。
「過労死をなくそう!龍基金」は、ファミリーレストラン「すかいらーく」で過労死した中島富雄さんの遺族がNPO法人労働相談センター、全国一般東京東部労組と協力して2006年12月に設立。中島富雄賞は、過労死・過労自殺の撲滅に貢献した団体や個人を中島さんの命日である8月に毎年表彰している当基金の継続事業です。過去の授賞者は以下の通りです。
第1回 「過労死110番全国ネットワーク」
第2回 日本マクドナルド「名ばかり管理職」裁判原告の高野広志さん
第3回 すかいらーく契約店長過労死遺族の前沢笑美子さん
第4回 過労死企業名公表裁判原告の寺西笑子さん
第5回 居酒屋「日本海庄や」過労死遺族の吹上了さん、隆子さん
第6回 ワタミ過労自殺遺族の森豪さん、祐子さん
第7回 過労死問題を報道してきた東京新聞の中沢誠記者と皆川剛記者、産経新聞の小野木康雄記者
第8回 過労死防止法制定に尽力した関西大学名誉教授の森岡孝二さん
第9回授賞式では、受賞団体の学生ユニオンとブラックバイトユニオンから取り組みの報告があるほか、大手居酒屋チェーン「和民」で正社員だった森美菜さん(当時26歳)が入社2カ月後に過労死した問題で、現在ワタミと渡辺美樹・自民党参院議員ら経営者の責任を裁判で追及している父母の豪さんと祐子さんが来場し、ワタミ過労死裁判の現状を報告します。また、授賞式では政治学者の五十嵐仁さん(法政大学大原社会問題研究所前所長)による記念講演「人間が大切にされる社会をめざして」を行います。参加費は無料。皆さんのご参加をよろしくお願いします。
【過労死をなくそう!龍基金 第9回中島富雄賞授賞式】
■日時:2015年8月9日(日)午後1時~(午後12時半開場)
■場所:かつしかシンフォニーヒルズ別館5階レインボー(京成線青砥駅から徒歩5分)東京都葛飾区立石6-33-1
地図 http://www.k-mil.gr.jp/institution/access/sym_access.html
■参加費:無料
主催:過労死をなくそう!龍基金
後援:NPO法人労働相談センター
協賛:『週刊金曜日』
問い合わせ:NPO法人労働相談センター内「過労死をなくそう!龍基金」(担
当:須田光照)
電話 03-3604-1294 FAX 03-3690-1154 メール consult@rodosodan.org
転載元:レイバーネット日本「「過労死をなくそう!龍基金」第9回中島富雄賞・授賞式(東京・葛飾)」
http://www.labornetjp.org/EventItem/1436776549695staff01
■お問い合わせ
ブラックバイトユニオン
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@blackarbeit-union.com
授賞式が、8月9日(日)午後1時から東京・かつしかシンフォニーヒルズ別館5階レインボー開催されます。ブラックバイトユニオンからも、昨年8月からの取り組みを報告させていただく予定です。どなたでもご参加できますので皆さんお集まりください。
以下レイバーネット日本より転載
2015/08/09 「過労死をなくそう!龍基金」第9回中島富雄賞・授賞式(東京・葛飾)
~「過労死をなくそう!龍基金」第9回中島富雄賞~
「学生ユニオン」と「ブラックバイトユニオン」が受賞決定!
8月9日(日)授賞式に皆さん参加してください!
過労死をなくすために活動している「過労死をなくそう!龍基金」は、第9回中島富雄賞の受賞者を「学生ユニオン」と「ブラックバイトユニオン」の2団体に決定しました。8月9日(日)午後1時から東京・かつしかシンフォニーヒルズ別館5階レインボーにて授賞式を開催します。どなたでもご参加できますので皆さんお集まりください。
政治家、弁護士、医師、学者らでつくる中島富雄賞選考委員会は、第9回の受賞者について、ワタミの過労死をはじめ若者を取り巻く過酷な労働環境が過労死・過労自殺につながっている現状の改善に取り組んでいることを評価して両ユニオンを選出しました。
学生ユニオンは、2013年9月にブラックバイトに対抗するために結成された学生による学生のための労働組合です。2015年2月には、全国初となる大学単位での労働組合、「都留文科大学学生ユニオン」(山梨県)が結成。どちらも「首都圏青年ユニオン」の分会にあたります。
ブラックバイトユニオンは、2014年8月、ブラックバイト問題の深刻化に対応するため、学生が中心となり総合サポートユニオンの支部として結成。月50件以上の労働相談を受け付けています。コンビニ、居酒屋、アパレルなど様々な企業に対して、賃金請求や団体交渉を行っています。2015年6月には同ユニオンのスタッフと相談者により個別指導塾ユニオンを発足させ、すでに複数の個別指導塾と団体交渉を開始しています。
「過労死をなくそう!龍基金」は、ファミリーレストラン「すかいらーく」で過労死した中島富雄さんの遺族がNPO法人労働相談センター、全国一般東京東部労組と協力して2006年12月に設立。中島富雄賞は、過労死・過労自殺の撲滅に貢献した団体や個人を中島さんの命日である8月に毎年表彰している当基金の継続事業です。過去の授賞者は以下の通りです。
第1回 「過労死110番全国ネットワーク」
第2回 日本マクドナルド「名ばかり管理職」裁判原告の高野広志さん
第3回 すかいらーく契約店長過労死遺族の前沢笑美子さん
第4回 過労死企業名公表裁判原告の寺西笑子さん
第5回 居酒屋「日本海庄や」過労死遺族の吹上了さん、隆子さん
第6回 ワタミ過労自殺遺族の森豪さん、祐子さん
第7回 過労死問題を報道してきた東京新聞の中沢誠記者と皆川剛記者、産経新聞の小野木康雄記者
第8回 過労死防止法制定に尽力した関西大学名誉教授の森岡孝二さん
第9回授賞式では、受賞団体の学生ユニオンとブラックバイトユニオンから取り組みの報告があるほか、大手居酒屋チェーン「和民」で正社員だった森美菜さん(当時26歳)が入社2カ月後に過労死した問題で、現在ワタミと渡辺美樹・自民党参院議員ら経営者の責任を裁判で追及している父母の豪さんと祐子さんが来場し、ワタミ過労死裁判の現状を報告します。また、授賞式では政治学者の五十嵐仁さん(法政大学大原社会問題研究所前所長)による記念講演「人間が大切にされる社会をめざして」を行います。参加費は無料。皆さんのご参加をよろしくお願いします。
【過労死をなくそう!龍基金 第9回中島富雄賞授賞式】
■日時:2015年8月9日(日)午後1時~(午後12時半開場)
■場所:かつしかシンフォニーヒルズ別館5階レインボー(京成線青砥駅から徒歩5分)東京都葛飾区立石6-33-1
地図 http://www.k-mil.gr.jp/institution/access/sym_access.html
■参加費:無料
主催:過労死をなくそう!龍基金
後援:NPO法人労働相談センター
協賛:『週刊金曜日』
問い合わせ:NPO法人労働相談センター内「過労死をなくそう!龍基金」(担
当:須田光照)
電話 03-3604-1294 FAX 03-3690-1154 メール consult@rodosodan.org
転載元:レイバーネット日本「「過労死をなくそう!龍基金」第9回中島富雄賞・授賞式(東京・葛飾)」
http://www.labornetjp.org/EventItem/1436776549695staff01
■お問い合わせ
ブラックバイトユニオン
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@blackarbeit-union.com